ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間

ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間!!

概要

『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間!!』は、1992年8月7日にバンダイより発売されたファミリーコンピュータ向けのロールプレイングゲームです。この作品は『ドラゴンボールZ』シリーズのファミコンゲーム第3弾であり、ナメック星編の終盤から人造人間編にかけての物語が展開されます。しかし、ゲームがリリースされた当時、原作では人造人間編がまだ進行中であったため、ストーリーは完全に描かれていません。

登場キャラクターには、劇場版『ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』に出現したクウラと、その部下であるネイズ、ドーレ、サウザーの4名も含まれています。本作では、前作まで存在した天下一武道会モードやスタッフロールは省略され、バトルシステムや演出においてさまざまな進化が見られます。

ゲームシステム

本作では、移動や戦闘に関する独自のシステムが導入されています。プレイヤーは、引いたカードに書かれた星の数に基づいて行動し、イベントを進めたり修行を行ったりします。移動中には仲間を選んで修行、戦闘はカードを基にしたバトルが展開されます。このゲームの戦闘は、2Dと3Dの2種類に分かれ、キャラクターごとの必殺技が特別なグラフィックで表現されるなど、視覚的な楽しさも強化されています。

移動中は、特定のカードによって回復効果や戦闘に有利な効果を得ることができます。また、修行を行うことで経験値を入手し、レベルアップすることが可能です。サイヤ人キャラクターは特有の条件により、戦闘中のHPが回復する特性を持っています。

アイテムと必殺技

アイテムには仙豆やドラゴンレーダー、さまざまなイベントアイテムが存在します。仙豆はHPとKIを完全回復させる貴重なアイテムであり、パーティーの存続には欠かせません。必殺技は、カードに書かれた流派と一致することで発動可能で、これにより戦闘をより戦略的に進めることができます。

ストーリー展開

ストーリーはセーブポイントにより6つのACTに分けられています。プレイヤーはそれぞれのACTを進める中で、Z戦士たちとの出会いや強敵との戦闘を経験し、物語が展開します。最終的には、人造人間とのクライマックスバトルへと繋がり、プレイヤーはさまざまなバトルを通じてエンディングへと導かれます。

賞や評価

発売当初、プレイヤーにはゲーム紹介雑誌のキャンペーンによって「オリジナル公式認定カード」が贈られる特典があり、ファミリーコンピュータMagazineの読者投票では、30点満点中21.0点を獲得しました。これにより、ファンからの評価も高いタイトルとなっており、ドラゴンボールの人気キャラクターたちを手軽に楽しむことができるゲームとして認知されています。

終わりに

『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間!!』は、ゲームシステム、キャラクターの豊富さ、物語の楽しさを兼ね備えた一作で、当時のゲーム界においても特異な存在感を放っていました。今でも多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索